このサイトでは、子供の英語教育を頑張るパパママ応援メディアとして、
子供の英語教育に関してのノウハウも多く発信させて頂いております。
そうした中、子供の英語教育に取り組む親御さんが抱える悩みとして、
せっかく小さい頃から英会話教室に通わせているのに、通わなくなったらものの数週間で全く英語を話せなくなってしまった。
幼稚園の時は一緒になって英語を勉強していたのに、小学校に入って英語を勉強する時間が減ってしまいそれ以来英語を子供が忘れてしまった。
といった、子供が英語を忘れてしまう、という悩みを持つ親御さんは多いです。
こんなんじゃあいつまで経っても英語は身につかないし、お金と時間の無駄になってしまう。
とお思いの方は多いのではないでしょうか。
実は、英語を忘れてしまうというのは子供特有の問題ではなく、大人である私たちにも当てはまる現象なのです。
そこでこの記事では、子供の英語教育の効果を上げていくのに大切となる英語の習得メカニズムの観点から、役に立つ情報をお届けいたします。
この記事の内容
和文英訳にすっかり慣れてしまうと英語は忘れてしまうようになる。
和文英訳とは、脳内で日本語でまずは文章を作り、それを英語に変換して表現するというプロセスの事をいいます。この和文英訳は「日本語脳」による英語理解であると言えます。
和文英訳と聞くと、「この文章を英語に訳せ」といった問題を思いつきがちですが、実は今の日本の英語教育では、文法の勉強から、英単語の暗記から、英会話までとあらゆる英語学習が和文英訳のプロセスによって行われているのです。
しかし、使える本物の英語を身につけている子供は、和文英訳によるプロセスではなく、英語で英語を考え表現するといった「英語脳」による英語学習を行なっています。
それではなぜ和文英訳による「日本語脳」の英語学習では英語をどんどん忘れていってしまうのでしょうか。
「日本語脳」で英語を理解するのには非常に時間がかかる。
「日本語脳」で英語を理解しようとするととても時間がかかります。
このプロセスに膨大なエネルギーが費やされてしまいますから、肝心の英語の方を長期記憶に定着するパワーが不足してしまっているのです。
さらに、「日本語脳」の和文英訳プロセスによる英語理解は、日本語の知識に英語の知識を対応させているだけです。
そのため、時間とともに英単語や英文法の知識が抜けていき学習効果はきれいさっぱり無くなってしまうのです。
この和文英訳のプロセスが具体的にどのように起こっているのかを見てみましょう。
①まず発言したい内容を日本語の文章で考える(日本語脳)
②次に、その文章に含まれる各日本語を英語に置き換えていく(日本語脳による英語への置き換え)
③英文法知識によって語順や時制などを整理し英語の文章に組み立てる(英文法知識という日本語脳による文章の組み立て)
④完成した英語文を読み上げる(読み上げた文章を脳内で日本語に訳して正しいか確認)
このように①から④の段階のほぼ全てが「日本語脳」による支配から抜け出せていません。
しかし、このプロセスこそが正しい英語の学習方法であると私たちは教育されてきました。
ここから分かるように、英語で英語を考えるというプロセスからは程遠いという事がお判り頂けるかと思います。
一方で、「英語脳」による英語理解だと、
①発言したい事を英語で考える(英語脳による想起)
②英語で発音する(日本語への脳内変換は無し)
となるように、そのプロセスの数も複雑さの度合いも圧倒的に少なくシンプルである事が分かります。
このプロセスの短さとシンプルさが故に、脳のエネルギーを英語の学習定着の方に十分に費やす事が出来るのです。
文法から作文から英単語まですべて日本語で英語を理解してしまっているから覚えられない。
英語の教科書の文法の説明は日本語で書かれていますよね?
英語の問題集の解答は日本語で書かれていますよね?
英語の作文の方法は日本語で説明されていますよね?
英語のリスニングの解説も日本語でなされていますよね?
英単語の意味も日本語で書かれていますよね?
このように、私たちを取り巻く英語教育の環境は、英語よりも日本語で溢れかえってしまっています。
日本語という道具で英語という言語を解剖しても、解剖の仕方は覚えても、何を解剖したかまではいちいち覚えていられないのです。
この悪の循環から子供を抜け出させないと、学んだ事は時間の経過とともに短期記憶から抜けていってしまいます。
東京大学の学生も英語は話せない。大学卒業の頃には苦手になってしまっている事が多い。
この悲劇は日本の最高学府である東京大学の学生にも及んでしまっています。
東京大学に入学するには日本全国レベルでかなりの上位に食い込むような英語力を持つ必要があります。
TOEICの点数でもほとんどの学生が余裕で800点以上を獲得するのではないでしょうか。
しかし、彼らは英語をしっかり話せませんし、十分に書けませんし、正しく聞き取れません。
英語ネイティブの学生とグループディスカッションをするとそもそも何を話しているのか分からないし、自分が考えた事をどう伝えたらいいのかパッとすぐ出てこないで置いてけぼりにされます。
それはまさしく、「日本語脳」による英語理解が染み付いてしまっており、その変換プロセスに膨大なエネルギーを割いてしまっているので、英語で英語を考えるようなネイティブを相手に対等な議論をする力を残していないのです。
そしてそんな英語への苦手意識からか、次第に英語からは離れていき、気付いたら受験時代の英語力が遥か遠くに感じてしまうという事が多々あるのです。
学習のプロセスに諸悪の根源が潜む。日本語脳による英語の理解からの脱却が急務である。
どんなに一生懸命英語を勉強していても、その方法が間違っているが故に、どんどん記憶から抜け落ちていってしまうのはとても悲しい事です。
かといって、英語を教える側も学生時代に間違った方法で教わってきているため教え方の問題点に気づけないでいるのです。
この記事を読んだ方は我が子がそのようなプロセスの中で英語を学んでしまってはいないかに目を光らせるべきです。
英語を英語で学んでいけるような学習プロセスへの転換が急務です。
まとめ
以上いかがでしたでしょうか。
この記事では、従来の日本の英語教育の方法では、
今の社会で求められる「英語力」というものがなかなか身につかないという事についてご紹介してきました。
大切なのは、言語習得の正しいプロセスに沿った、正しい勉強方法です。
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色々な観点から役立つ情報を発信しておりますので、
是非色々と見ていってくださいね♪