小学生のお子さんをお持ちの方で、
最近は英語の勉強に興味関心をお持ちの方申し込みからかなりいらっしゃるのではないでしょうか。
そうしたこともあってか、
・子供に英語をもっと勉強させたいと思っている。
・どうやら5級が一番簡単らしいので5級を受験させようか考えている。
・近所のお子さんが英検5級を受験したらしい。
といった事を思われている・聞かれている方も多いのではないでしょうか。
しかしながら、そのように英検5級への受験には興味を持っているものの、
- 英検5級を受験させたいけど、漠然としていて全体的によく分からない。
- うちの子が英検5級の受験レベルかどうかが分からない。
- 英検5級に向けた勉強の方法などがイメージできない。
といったモヤモヤをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、
英検5級に関する基礎的な知識として、
英検5級の受験レベルや、試験内容の概要・申し込みから当日と合否の確認までの流れなど、
英検5級を受験する小学生のお子さんをお持ちの方なら、
最低限知っておきたい事についてまとめました!♪
この記事を読んでおけば、英検5級に関しての全体的な理解は出来ているといえるでしょう。
この記事の内容
英検5級とは?
英検5級とは、英検(実用英語技能検定)において、
難易度が一番低く設定されており、英語初心者がまず初めに受けるのにちょうどよい検定試験です。
そのため、日本全国の小学生から中学生・高校生までと、幅広い年齢の子供たちが、
最初に受ける英語の試験として好んで受験しています。
英検自体の試験は歴史も長く、1963年に第一回の検定試験が開催されてから、
これまでに55年以上の月日が流れています。
知名度も高く、英検の資格を持っているだけで自分の英語の能力を証明することが可能なのです。
そんな英検において英検5級は、上に書いたように難易度が一番低く設定されておりますが、
初歩的な英語を理解しており、かつ英語を使って表現ができるかどうかが見られます。
初歩的と言えども、
「実用的なスキルとして英語をちゃんと使えているか?」
という観点から評価がされるのはすべての階級で共通しているのです。
「初歩的な英語」の目安としては、
中学校の初級レベルの英語といわれており、
試験では、家族のことや、趣味・スポーツなど、
生活レベルでの身近な事柄が出題される傾向にあります。
そのため、英検5級に向けた対策の大きな方向性としては、
- 日常レベルでの基本的な英単語(dog/car/treeなど)を理解し聞き取れるようにしておく事。
- 基本的な英文から質問文(whereやwhoseなどの疑問詞を用いての質問文の理解など)までを理解し聞き取れるようにしておくこと。
といった事が挙げられるでしょう。
しかし、このブログでも勧めているような勉強方法をしていれば、
自然と身に着けられる程度の英語の感覚や知識で十分合格は可能です。
英検5級は英語をしっかりと勉強し始めた子供にとって、
最初の目標として日本全国で支持されているのです。
英検5級はどのような試験なのか?形式・問題数・回答時間など
それでは次に、より具体的な説明として、
英検5級ではいったいどのような試験の形式や問題数となっているのかについて見て行きましょう。
筆記パートの問題形式・問題数・回答時間など(一次試験)
まずは、一次試験における「筆記」のパートから見ていきましょう。
この「筆記」パートの概略としては次のようになります。
評価される技能 | 読み |
---|---|
問題数 | 25問 |
試験時間 | 25分 |
回答形式 | マークシート形式 |
マークシート形式の回答方法は、小学生としては目新しいものとなりますので、
試験の前に過去問などで練習をしておくと良いでしょう。
また、問題数は25問となりますが、
より詳細には以下のように大きく3つの大問から構成されます。
大問 | 問題形式 | 問題数 | 目標時間 |
---|---|---|---|
1 | 【正しい語句の選択問題】 4つの選択肢の中から、英文の空欄に合う選択肢を選ぶ | 15問 | 10分 |
2 | 【正しい会話表現の選択問題】 4つの選択肢の中から、会話文の空欄に合う選択肢を選ぶ | 5問 | 7分 |
3 | 【語句の並び替え問題】 日本語の問題文の意味に合うように、4つの語句を並びかえて正しい英文にする | 5問 | 8分 |
このように、基本的に選択肢の中から選ぶ問題となりますので、
しっかりと理解ができていれば自然と正しい回答を導き出せるような問題となっています。
リスニングパートの問題形式・問題数・回答時間など(一次試験)
次に、1次試験の筆記パートに続いて行われる「リスニング」のパートの具体的な説明に移ります。
「リスニング」のパートの概略としては以下のようなものとなります。
評価される技能 | 聞きとり |
---|---|
問題数 | 25問 |
試験時間 | 20分 |
回答形式 | マークシート形式 |
こちらでも、筆記パートと同じくマークシート形式となっており、
読まれる英文を聞いて、それについて問われる問題に対して、
正しい答えを選択肢の中から選ぶような問題となります。
出題される25問の問題は、筆記パートと同じく大問3つから構成され、
詳細には以下のような問題形式となります。
大問 | 問題形式 | 問題数 | 放送回数 |
---|---|---|---|
1 | 【正しい応答を選ぶ問題】 問題用紙に書かれたイラストに関する会話が読まれるので、 | 10問 | 2回 |
2 | 【会話の内容を理解する問題】 放送される英会話を聞き、その内容に関する質問への正しい答えを4つの選択肢から選ぶ | 5問 | 2回 |
3 | 【イラストを表現する英文を選ぶ問題】 イラストに関する英文が読まれるのを聞き取り、そのイラストの状況を正しく表す英文を放送される3つの選択肢から選ぶ | 5問 | 2回 |
リスニングのパートでは、2度同じ英文が放送されます。
2度読まれる間に、正しい回答までたどり着けるかがポイントとなります。
話したり、読めるだけでなく、
しっかり他の人が読む英文についても正しく聞き取れるようにしておく必要があります。
スピーキングテスト(1次試験とは別個に開催・評価)
次に、スピーキングテストに関してですが、
こちらに関しては、英検と聞いてよく思い浮かぶ「面接形式」ではなく、
英検5級においては、「コンピューター端末を利用した録音形式」となります。
1次試験とは異なり、スピーキングテストは、パソコン上で行う試験となりますので、
自宅や学校などネット環境がある場所で受験することとなります。
スピーキングテストの概略としては以下のようになります。
評価される技能 | 英語で話す |
---|---|
問題数 | 4問 |
試験時間 | 3分 |
回答形式 | コンピューターを利用した録音形式 |
問題数・試験時間と短く、
また自宅などでコンピューターを利用して受験することとなりますので、
事前にどのような試験なのかをしっかり把握しておきましょう。
そして、具体的な問題の内容としては以下のようなものとなります。
問題 | 問題形式 | 問題数 |
---|---|---|
音読 | 20語程度の英文を音読する。 | 1問 |
No.1 No.2 | 音読した英文に関して問われる質問に対して答える | 2問 |
No.3 | 日常レベルの事柄に関する質問に答える | 1問 |
問題自体はどんなに簡単でも、英語で話すという事に慣れていないと、
慌ててしまいなかなか話せないものです。
そのため、あらかじめしっかりと練習しておく必要があるでしょう。
スピーキングテストに関しては、なかなか受験の流れがつかみづらいかと思います。
そのため、こちらの英検公式サイトにて、実際の試験の流れを一度は確かめておきましょう。
こちらのサイトの下のほうの「5級の方はこちら」のボタンからデモを見ることができます。
【1次試験と2次試験と4・5級のスピーキングテストの関係とは??】
よくごっちゃまぜになる事が多いかと思いますので改めてまとめておきます。
英検3級以降は、1次試験と2次試験から構成され、1次試験は筆記と聞き取り、二次試験は「面接形式」でのスピーキングテストです。
これら1次試験と2次試験の結果が総合的に評価され合否が決まります。
ここまでが、3級以降の話です。
この記事のテーマでもある英検5級は、英検3級以降とは少し様相が変わるので注意が必要です。
具体的には、英検4級と5級には2次試験が無く、合否は1次試験のみの結果から判断されます。
それでは4・5級のスピーキングテストは何なのかというと、1次試験とは別枠で開催される試験で、3級以降の面接形式の予行練習的な位置づけと思われても大丈夫かと思います。
そのため、4・5級におけるスピーキングテストと、3級以降の二次試験は別種のものと理解しておく必要があるでしょう。
英検5級に合格するために必要な英語能力の基準とは?
それでは次に、
英検5級に合格するためにはどの程度の英語スキルを身に着けておけばいいのでしょうか。
ここでは、英語の能力を測るうえで最もよく見られる4技能(読み・聞き・書き・話し)の観点から、英検5級合格に必要な能力の基準を紹介します。
読む能力(リーディング)の基準とは?
英検5級において、どの程度の「読む力」が求められるのかを簡単に言いますと、
「アルファベットや英語の符号が分かり、英語で書かれた基本的な語句や文を読んで理解することが出来るか。」
という事になるでしょう。
試験では、英語で書かれた簡単な英文を理解できるかどうかを見るために、
生活レベルでの簡単な短文や会話文が出題され、
空欄を埋めたり、語句を並べ替えて意味の通る英文にしたりといった試験内容となります。
より具体的には、以下のポイントを押さえておけば、
英検5級合格に必要な「英語を読む力」があるとして良いでしょう。
- アルファベット(A-Z、a-z)の大文字・小文字を区別して読むことができるか?
- ピリオド(.)、疑問符(?)、コンマ(,)、引用符(””)、感嘆符(!)を理解できるか?
- 日常生活レベルの身近な英単語を理解することができるか?(<例> cat/drink/happy)
- 簡単な英文を読んで理解することができるか?(<例> I am Tom. / I like soccer.)
- 簡単な疑問文を読んで理解することができるか?(<例> Who is that boy ?/ Whose ball is this ?)
聞く能力(リスニング)の基準とは?
次に、英検5級においてどの程度の「聞く力」が求められるのかを簡単に言いますと、
「英語で読まれる初歩的な語句や単語、平叙文や疑問文を聞いて理解することができるか?」
という事になるでしょう。
試験では、日常レベルの出来事に関して英語で話される事を聞き取れるかどうかを見ます。
英語で聞き取った内容に対して、適切な応答となる選択肢を選ぶ問題や、
読まれる英文に関する質問に対して、正しく答える問題などが出題されるのです。
より具体的には、以下のポイントを押させておけば、
英検5級に合格するために求められる「英語を聞く力」はあるとして良いでしょう。
- アルファベット(A-Z)を聞いて、どの文字が読まれたかを理解することができるか?(人やモノの名前など)
- 日常レベルの英単語を聞いて、何が読まれたのか、またその意味を理解できるか?(<例> cat / drink / happy )
- 日付や曜日などを英語で聞き取ることができるか?(<例> Monday / day / month / year )
- 日常会話の中での数字を正しく聞き取ることができるか?(<例> 電話番号・時間・年齢など)
- 日常会話の中で使われる基本的なあいさつ表現を理解できるか?(<例> How are you ? / Nice to meet you! )
書く能力(ライティング)の基準とは?
続きまして、英検5級においてどの程度の「書く力」が求められるのかを簡単に言いますと、
「アルファベットや符号、日常レベルの簡単な英単語を書くことができるか。」
というようになるでしょう。
英検5級においては、試験形式もマークシート形式なので「英語を書く力」は、特に見られるといった事はありません。
そのため、自分で考えたことを英作文にする問題や、和文を英訳する問題などは出題されません。
しかし、だからといって書けなくても良い、という事にはなりません。
先を見越して、しっかりと書けるところまで練習しておくと良いでしょう。
より具体的には以下のポイントを押さえておけば、
英検5級に合格するための「英語を書く力」は持っているとして良いでしょう。
- アルファベット(A-Z,a-z)を正しく書くことができるか?
- 日常レベルの簡単な英語を書くことができるか?(<例>cat / drink / happy )
- 数字を英語で書くことができるか?(<例>one / two / eleven)
- 自分の名前を英語で書けるか?(<例> Taro Yamada / Hanako Suzuki )
- リーディング問題、リスニング問題への回答に英語で書けるか?
話す能力(スピーキング)の基準とは?
最後に4つ目の能力として「英語を話す力」は、英検5級においてはどの程度のものが求められているのでしょうか。
それは簡単にいうと、
日常レベルの初歩的な英語を使って表現をすることができるか。
という事になるでしょう。
しかし、英検5級においては、スピーキングテストは、1次試験のリーディング・リスニング問題とは別個に用意されており、合格判定も別個に行われます。
つまり、英語のスピーキングは出来なくても英検5級を取得することは可能です。
といっても、いずれ必要となることですので、
スピーキングの練習もしておくことに越したことはありません。
具体的には、以下のポイントを押さえられるようになっておけば、
英検5級の段階での「英語を話す力」としては十分でしょう。
- アルファベット(A-Z)を正しく発音することができるか?
- 日常レベルの身近な英単語を発音することができるか(<例>cat / drink / happy )
- 簡単な数字を言うことができるか?(<例> one / eleven / twelve )
- 簡単な挨拶をかわすことができるか?(<例> Good morning! / How are you ?)
- 日常レベルでの簡単な話題について、質問に英語で答えられるか?(<例> 年齢・色・好き嫌いなど)
以上いかがでしたでしょうか。
ここでまとめたような、英検5級に合格するための能力の目安は、
英検の公式サイトにて、「Can-doリスト」としてもまとめられているので、
そちらも是非ご参考にしてみて下さい。
(参考)❒英検5級のCan-doリスト 「英検合格者の実際の英語使用に対する自信の度合」
英検5級への申し込みから当日までの流れに関して
では、いざ英検5級への受験が決まって、子供の英語力も準備万端となった後はどうすればよいのでしょうか。
ここを読んでおけば、英検への申し込みから試験当日の事、結果の確認までと、
もっと英検受験のイメージがわいてくるかと思います。
試験日程について(英検5級は年3回開催)
それでは、まずはじめに、受験日の決め方から見ていきましょう。
英検5級は、年に3回開催されています。
それぞれ6月(第一回)・10月(第二回)・1月(第三回)に1回ずつ開催されます。
具体的な日にちは、年度によって異なるので公式サイトで確認するようにしましょう。
英検5級には二次試験はありませんが、スピーキングテストがあります。
スピーキングテストは、1次試験の合否の通知が届いた日から受験が可能です。
英検5級の合否は、スピーキングテストとは別個に決められるのですが、
原則としてスピーキングテストも受験することとされているので、
合格でも不合格でもしっかり受験するようにしましょう。
申し込みの方法(英検5級の受験費用は2500円)
次に英検5級への申し込み方法ですが、方法は以下の3通りあります。
- 英検公式サイトから申し込む
- コンビニの端末から申し込む
- 書店で申し込む(書店が英検特約店である場合)
申し込みの締め切りは試験実施日の約3~4週間前です。
遅くても一か月前には申し込みを済ませておきましょう。
検定料としては、5級は2,500円(税込み)です。
参考までに他の階級の料金も一覧にしておきます。
1級 | 準1級 | 2級 | 準2級 | 3級 | 4級 | 5級 |
8,400円 | 6,900円 | 5,800円 | 4,500円 | 3,200円 | 2,600円 | 2,500円 |
申し込みから当日まで(試験6日前までに受験票が届く)
受験の申し込みが完了したら、受験票が届くのを待ちましょう。
試験開始の6日前までには自宅に到着します。
受験票に、受験会場と集合時間が記載されていますので、
しっかり確認し当日に間違えないようにしましょう。
必ずしも希望した会場が割り当てられるわけではないので注意が必要です。
当日の流れについて(持ち物など)
さて、いよいよ当日に関してですが、会場には車で行くことは禁止されているため、
電車など公共の移動手段を用いるようにしてください。
あらゆる試験に関してもそうですが、
会場で一息ついて落ち着ける程度には、
開始時間よりも早く到着するようにしましょう。
保護者の方は、集合時間から25分間、つまり試験開始の5分前までなら付き添いが可能で、個人情報の記入などの事務的なことは手伝うことができます。
また試験中は、「保護者控室」にて待機することができます。
試験が終わるまで待っておいてあげる予定の方はなにか読み物などを持参しておくと良いでしょう。
最後に、当日の持ち物として、
以下のものが挙げられているので必ず忘れないようにしましょう。
【試験当日に必ず持たせるもの】
- 受験票
- 本人確認票
- HB黒の鉛筆(シャープペンシルも可)
- 消しゴム
- 上履き(※ 土足厳禁の会場の場合)
- その他必須ではないが合ったほうがいいもの(腕時計・上着・ティッシュなど)
合否の確認について
一次試験の解答は、英検公式サイトにて試験終了後の月曜日午後に閲覧できるようになります。
落ちていると嫌だからと見ない方も多いですが、
できれば試験内容をまだ覚えている早いうちに答え合わせをするようにしましょう。
そして、肝心の合否の結果は試験の日から約3週間後までに自宅宛てに届きます。
この時、スピーキングテストの受験に必要なIDとパスワードも一緒に届けられるので必ず確認するようにしましょう。
受験する階級をしる方法とは?「プチ英検」で腕試しがおすすめ!
小学生の時から英検にチャレンジしてみようとは思うものの、
では一体何級を受けたらいいの?
と思われている方も多いかと思います。
そんな方にオススメなのが、
英検が用意している「プチ英検」を受けてみて、
だいたいの受験レベルを確認してみることです。
この記事をご覧になられている方は、英検5級への受験を考えているかと思いますので、
「級別に試して、プチ英検」の5級を試してみると良いでしょう。
もし簡単すぎたらいきなり4級でいいと思います。
一方で5級が難しすぎると思ったら、もう少し勉強の必要がありそうです。
いずれにしても、試験がどんなものなのか実感できるというメリットもありますので、
一度は腕試しに受けておくと良いでしょう。
「級別に試して、プチ英検」を受験してみて、5級に合格できそうかチェックしてみましょう!
小学生から英検5級を受験する効果とは?
それでは最後に、小学生のうちから英検5級にチャレンジする事によって、
期待できるメリットの面についても見ていきましょう。
小学生のうちから英検5級に挑戦しておくことは、
英語能力の向上という観点以外からでも多くのメリットがあります。
一つずつ見ていきましょう。
さらに上の階級を目指して勉強へのモチベーションを高めることが出来る。
子供に限らず、人間のモチベーションの仕組みとして、
適切に設定された目標があると、やる気を継続することが可能です。
その意味で、英検は5級から1級へとほどよく段階的に試験が設定されており、
子供の英語への勉強意欲を維持するのにはもってこいです。
5級に合格した後に家族でたくさん誉めて喜んであげれば、
子供はうれしくて次は4級、3級、2級、1級と、
どんどんやる気ややりがいを感じて英語の勉強を進んでやるようになります。
試験を受けるという経験が子供の視野を広げる。
小学生にとっては、家と小学校の外の世界に出て試験を受けにいくという事は、
かなり新鮮な経験となるでしょう。
そのような体験をさせてあげるというだけでも十分価値あることですが、
試験会場では、同じくらいの子供たちをたくさん見かけることになります。
小学校では英検を受けることは珍しいことで、
それだけで特別感を感じていたかもしれません。
しかし、試験会場で同じくらいの小学生たちが、
自分と同じように英検に挑戦しているという現実を目にすることで、
かなりの刺激を受けることになるでしょう。
こうした総合的な体験が、継続的な英語へのモチベーションとなって、
子供の中に残り続けることになるのです。
英検5級合格ということが子供の自信となる。
英検5級は、英検の中では一番難易度が低いといえども、
レベルとしては中学校の初級レベルの英語をしっかり理解し使えるようにならないと合格は出来ません。
小学生の段階で英検5級に合格することは、
英語の能力においては周りよりも先に進んだ状態にいることの証明です。
このことが、子供にとっては英語への自信になることは間違いありません。
また、英語への自信がそのまま勉強全般への自信につながり、
英語以外への勉強への意欲も高まる可能性はとても高いです。
このように、英検という資格を取得するという経験は、
子供にとってはインパクト大なもので、
その効果は英語への自信にとどまらず、学力全般にまで及ぶのです。
受験に向けた勉強で基礎がしっかり固まる。
最後に、小学生のうちの英語の勉強は、
小学校でも英語の授業が始まっているといえども、
その実態はかなり漠然としたもので、
特に一生懸命勉強するといったものではありません。
そのため、いくら小さいころから英語の勉強を始めているといえども、
なんとなくの英語の勉強と、なんとなくの英語の知識で終わってしまっている子供がとても多いです。
しかし、英検を受験するという事は、英検に向けた勉強をするという事です。
このプロセスの中で、英語の基礎をしっかり固めることができ、
同時に英語の勉強方法も身に着けることができるようになります。
これまで漠然とご家庭や小学校で英語に取り組んできた子供も、
英検5級への挑戦を通じて、より実践的で地に足の付いた英語の勉強を始めることが出来るようになるのです。
- 英語の勉強へのモチベーションを高められる。
- 英検受験という経験は子供にとって大きな刺激となる。
- 英検合格で得た自信は、勉学全般にまでプラスの効果をもたらす。
- 英検に向けた勉強で、地に足の着いた勉強習慣を身に着けられる。
小学生のうちから英検5級にチャレンジしておこう!(まとめ)
以上いかがでしたでしょうか。
この記事では、主に小学生のお子さんをお持ちの方を対象に、
英検5級に関して、その概略から、合格に必要な能力、試験の内容、申し込みから当日と合否の確認まで、段階を追って説明してきました。
一読しただけではすべてを覚えるのは難しいかと思いますので、
疑問が浮かんだ時などにまた振り返って頂けると幸いです。
記事の中でも述べましたが、
小学生のうちから英検にチャレンジするという事は、
それだけでとても素晴らしい事です。
もしお子さんが英語の勉強をしているようでしたら、
是非英検5級への挑戦も視野に入れてみて下さいね♪